仏壇の必要性とは?

お葬式が安い
「小さなお葬式」資料を無料で請求↓↓

全国対応、低価格のシンプルな葬儀【小さなお葬式】

仏壇の必要性とは?

仏壇は必要か
「仏壇は必要なの?」「絶対に準備しないとダメ?」
あなたは、このような悩みを持っているのではないでしょうか。

 

本来の仏壇は「仏様を祀るため」「お寺のミニチュア版」の意味があります。私たちが考える仏壇とは、故人を偲ぶ場所と思われていますが、実は違います。

 

では、「仏教を信仰しない人なら仏壇は必要ない」と思うかもしれません。仏壇は仏様を祀るためでもあると同時に、故人とのつながりの場所でもあるので、必ずしも不要とはいえないのです。

 

最終的には、「本人のお気持ち次第」となります。本来ある仏壇の意味を知って、自分の家庭には仏壇が必要なのか判断してみませんか?

 

 

仏壇が生まれた理由

仏壇は必要か
そもそも、仏壇が生まれた理由をご存知でしょうか?仏教を信仰する国は多数ありますが、家庭に仏壇があるのは日本くらいなのです。

 

日本の仏壇が誕生したのは、江戸時代の「寺請制度」が始まりです。寺請制度とはキリシタンではないことを証明させるために、庶民はどこかの檀家にならなければいけませんでした。

 

家庭に仏壇を置くことで、自分の家庭は仏教を信仰していることを証明したわけです。檀家制度が誕生することで、法事にお坊さんを読んで読経してもらい、お寺に一定の収入が約束されるようになりました。

 

寺請制度は明治維新のときになくなりましたが、現在でも仏壇を置く家庭や、法事で読経してもらいお布施を渡す習慣があります。明治や大正生まれの世代の多くがお寺さんとのつながりを深く考えるのは、日本独特の制度が原因としてあったのです。

 

仏壇が必要とする理由

仏壇は必要か
仏壇は寺請制度のなごりだとはいっても、仏壇の必要性を考える人も多くいます。本来仏壇は仏様を祀るもののため、信仰心があれば自然と仏壇を設置したいと考えるためです。

 

誰もが仏様を祀る権利がある

仏壇とは、仏様のご本尊を祀るためにあります。ご本尊とは仏像などのことです。

 

仏様は宗派によって異なりますが、阿弥陀如来、釈迦如来、大日如来などのことです。仏様の代わりに仏像を置くことで、仏壇は小さなお寺として存在します。

 

仏壇は仏様を祀る場所であるため、家族で亡くなった人がいるいないかは関係がありません。仏教を信仰していて、仏様を祀りたい思いがあれば、どの家庭でも仏壇を置いてもいいのです。

 

毎日お寺にお参りに行くのは大変ですが、家庭にお寺と同じ仏様を祀っていれば、いつでも拝むことができるでしょう。仏教を信仰している方なら、家族が亡くなったことに関わらず、家庭に仏壇を置いても構わないのです。

 

故人や先祖と繋がる場所だから

仏壇は仏様を祀る場所ですが、そのわきにご先祖様がいると考えます。ご本尊の脇に位牌を置くことで、亡くなった家族や先祖を想う場所でもあるのです。

 

多くの家庭では仏壇は仏様を祀る対象ではなく、故人に手を合わせる存在です。位牌に手を合わせてお参りすることで、故人とのつながりを持つことができます。

 

仏壇が家庭にあれば、いつでも身近な場所に故人を感じることができるでしょう。毎日のできごとを話しかけたり、辛いことがあったら相談に乗ってもらったりできます。

 

家族を亡くした人にとって、仏壇は心のよりどころとなるのです。遺族が「仏壇があることで故人を近くに感じられる」のであれば、その家庭には仏壇が必要だといえます。

 

故人の供養で救われることもある

現代社会では、仏壇は家族が亡くなったときに用意します。位牌を置き、故人の成仏を願う場所として設置することが多いようです。

 

家族を亡くした人は、心がぽっかりと空いたように感じます。人によっては遺骨を手放すことができず、いつまでも手元に置き続ける人もいるくらいです。

 

大切な人を亡くした人は、物を利用して故人を想う場所が必要となることがあります。仏壇があることで故人のことを想い、供養を願うことで遺族の心が救われることもあるのです。

 

お墓の代わりにできる

故人のことを想うなら、お盆やお彼岸などの節目でお墓参りをするのが一番でしょう。しかし、お墓が遠くてなかなか行くことができない人や、高齢でお墓に通うのが難しい人もいます。

 

お墓に行くことができないなら、家庭に仏壇を置いてお参りすればいいでしょう。

 

「仏壇を分けるのはよくない」と考える人もいるようですが、宗派や地域によっては位牌分けをすることはあります。事情があって親族の間で仏壇を分ける必要がある場合は、位牌分けでそれぞれが故人を供養する方法も利用できます。

 

仏壇は必要ないとする理由

仏壇は必要か
仏教の信仰や先祖供養のために仏壇が必要とする人がいる一方で、仏壇は必要ないという考え方もあります。そもそも仏教を信仰していない人はもちろん、仏教を信仰している人でも仏壇は不要だと考える人もいるのです。

 

仏壇がなくても仏教の信仰は持てる

仏壇の本来の形が仏様を祀る場所なので、お寺にお参りに行く環境があれば、家庭に仏壇は必要ないと考えるでしょう。わざわざ家庭に仏壇を置いて、お参りする必要性がありません。

 

仕事や家事で忙しく、仏壇のお手入れができず粗末にするくらいなら、お寺に行ってお参りをしたほうがよいと考えるでしょう。仏壇がある=仏教徒というわけではないのです。

 

家に仏壇を置いて仏教徒であることを示す寺請制度はもうありません。年配者の中には、寺請制度の名残で仏壇を置いていますが、その時代に生まれていない人は自由に仏教を信仰しています。

 

故人の供養は形ではなく心が大切だから

「仏壇には位牌があって魂が宿る」という考え方がある一方で、「お墓に魂が宿っている」という考え方もあります。本来、魂はお墓に宿るものなのです。

 

魂はお墓にあるなら、故人の供養のために仏壇を置く必要性はなくなります。仏壇を置く目的が仏様を祀るためではないなら、仏壇は必要ないものとなるでしょう。

 

ご先祖様を供養したいなら、お墓参りに行けばいいのです。

 

では、仏壇を設置したときの「開眼供養」とは何なのでしょうか?開眼供養は仏壇、お墓、位牌などを設置するときに、お坊さんを呼んで読経してもらうことです。

 

開眼供養で読経してもらうことで、ご本尊や位牌の目を開き霊験が宿ると考えています。ご本尊や位牌に魂を入れることを意味します。

 

位牌は四十九日に魂入れを行い、仏壇におさめて毎日お参りします。位牌には亡くなった方の魂が入っているという考え方があるためです。

 

「魂は墓に宿るの?位牌に宿るの?」どちらが本当なのかわからなくなった方も多いと思います。お墓は体が宿るもの、位牌は魂が宿るという考え方もあるようです。

 

お墓も仏壇も、残された家族がご先祖様に感謝する場として考えるのがよいのではないでしょうか。

 

仏壇にかける費用がない

仏壇が必要ないと考える人の中には、そもそも仏壇にかける費用がない場合があります。「金仏壇」と呼ばれる金箔で塗装された仏壇は、100万円前後もするので、この価格がかけられない場合もあるでしょう。

 

「唐木仏壇」でも最低で50万円、家具調仏壇や現代仏壇と呼ばれるタイプも、20〜40万円程度する場合も少なくありません。仏壇を設置すればお線香などの消耗品にお金がかかり、お手入れする手間もかかってしまうのです。

 

無宗教なのでそもそも必要性を感じない

仏壇は仏様を祀るものなら、仏教を信仰していない人は、そもそも仏壇の必要性を感じないケースもあります。故人を想うためのものが必要なら、手元供養やミニ仏壇でもいいわけです。

 

遺族が棚を利用して、故人の遺影・位牌・花などを供えて毎日お参りしているなら、それは立派な仏壇です。故人を想う場として仏壇を使うなら、形にこだわる必要はありません。

 

仏壇を置く場所がない

仏壇は大きなものが多いので、現代家庭で仏壇を置くスペースが確保できない場合があります。高齢で独居になり、住まいを変えて大きな仏壇を置けなくなるケースもあります。

 

和室がなく部屋に仏壇が合わない

現代家庭では和室を設けない場合が多くあります。昔はどの家庭でも和室を設置していました。

 

仏壇を置くことがすでに前提とあったため、和室には仏壇を置くスペースを設けたものです。今は生活様式が変化しているので、和室そのものがなく仏壇を置けない家庭が増えています。

 

嫁の立場で置きたくない

仏壇は嫁ぎ先でもトラブルがおきる可能性があります。嫁の立場では自分の親族の仏壇を設置しても構わなくても、「夫の家系の仏壇は管理したくない」と考えている人は少なくありません。

 

妻側の仏壇を引き取る場合では、家庭に仏壇が2つになる問題が出てきます。1家に仏壇は1つ置くべきという考え方があるので、もともと双方の仏壇は置かないという考え方もあるようです。

 

宗派や家庭の事情による仏壇

仏壇は必要か
仏壇が必要かは、それぞれの宗派によっても考え方が変わります。自分の宗派に合わせて、仏壇を用意するのか決めてみましょう。

 

永代供養

最近は、「家族に迷惑をかけたくない」という思いから、永代供養を選択する人が増えています。永代供養の記事でも紹介したように、永代供養は限りのある供養です。

 

永代供養を希望する方の多くは、お墓だけでなく仏壇も不要、法要もいらないと考える方もいます。残された家族が仏壇を設置するかは、それぞれの考え方に任せましょう。

 

親が永代供養を希望している場合でも、本人が「故人を想う場所が必要」だと考えれば、家庭に仏壇を設置する考え方でも問題ありません。

 

浄土真宗

浄土真宗の場合は、ほかの宗派と少し考え方が違います。浄土真宗では人が亡くなった時点で極楽浄土に進むという考え方があるので、故人のための仏壇や位牌は必要ないと考えます。

 

浄土真宗の仏壇とは、生きているものが阿弥陀仏に感謝する場です。人が亡くなると阿弥陀仏のお力により極楽浄土に進むことができ、仏として生まれると考えます。

 

浄土真宗を信仰している人が家庭に仏壇を置く理由は、仏様を祀るためです。しかし、宗派に関係なく、残されたものが仏壇を置いて故人を想う場が必要なら、それはそれでもいいのではないでしょうか。

 

曹洞宗

曹洞宗では、仏様としてお釈迦様をお祀りしています。仏壇の決まりはないので、ミニ仏壇や現代仏壇などからも選ぶことができます。

 

次男の家で供養したい場合

本来仏壇は仏様をまつるものなので、仏教を信仰する意味で置くなら、長男で次男でも仏壇を置くのは構いません。先祖を供養するための仏壇は1つでなければならない決まりもないので、次男の家庭でも仏壇を置いて供養しましょう。

 

仏壇は必要なもの、必要ないは人それぞれ

仏壇は必要か
出典:いい仏壇
仏壇が必要か、不要かは人それぞれの考え方によります。人というものは、仏壇やお墓のように形がある物を残したい、形のある物にお参りしたいという気持ちがあるのでしょう。

 

一番大切にしたいのは仏壇という形ではありません。故人の魂は私たち一人ひとりの中にあるもので、いつでも感謝の気持ちを伝えたり、お参りしたりできるものです。

 

仏壇が置いてあっても、その人への気持ちがなく、ただ置いてあるだけの存在なら意味がありません。仏壇は残されたものがお線香をあげてお参りする良い習慣を学ぶ場所で、手を合わせることで自分の気持ちを素直にする意味もあるのではないでしょうか。

 

私たちには心のよりどころが必要で、それが仏壇やお墓にあると考えるなら、重要なものとなります。

 

仏壇の代わりになるもの

近年は従来からある仏壇の形にとらわれず、手元供養を選択する人が増えています。手元供養で使うのは、遺骨を納める小さな容器です。

 

持ち歩けるペンダントに遺灰を少量詰めたり、小さな骨壺に遺灰を入れたりしてお参りします。いつでも故人が近くにいるような気持ちになるようです。

 

遺灰はそれぞれの遺族で分け与えて、残りは散骨する方法もあります。納骨堂に遺灰をおさめることだけが選択肢ではありません。

 

ミニ仏壇もおすすめ

ミニ仏壇は、お参りできるおりん、線香立て、遺灰ケース、写真立てなどがセットになっています。リビングにあう洋風仏壇や、高齢者施設でも持ち込める小さなものが人気です。

 

どのような仏壇があるのか調べたい方は、下記リンクから全国の仏具店検索サイトを活用してみましょう。

 

リンク:日本最大級の仏壇ポータルサイト「いい仏壇」

 

仏壇は必要か?のまとめ

仏壇が必要か?不要か迷ったら、自分がどのようにお参りをしたいのかで選ぶようにしましょう。形に拘らず心の中で故人を想うことができるなら、仏壇は必要ないかもしれません。

 

本人が仏教徒で、家庭でも仏様にお参りがしたいなら仏壇を買い求めればいいでしょう。必ずしも家族が亡くなったからといって従来からある仏壇を用意する必要はないのです。

 

古い世代の人たちは、なぜ仏壇にこだわるのかその理由を知ると、自分たちにも仏壇が必要なのか見えてくるのではないでしょうか。最近はホームセンターで売られている安価な洋風仏壇も人気で、現代社会で仏壇離れがおきても、故人を供養したい思いは変わらないようです。

 

関連記事:お墓はいらない?いる?

page top