葬儀の供花は誰が申し込むのか?
身内が亡くなり葬儀をあげることになると、葬儀業者の方から「供花を申し込んでもらってください」といわれることがあります。
はじめて葬儀をする方にとって、供花は誰が申し込んでいるのか疑問になりますね。
供花は祭壇に添えられている花などには名前が記載されていて、誰かが申し込んだのが分かります。
でも誰も申し込んでくれなかったら?
喪主だけが申し込むのも変ですし、どうしようものかは迷ってしまいます。
基本的には故人と深いつながりがある方が、供花として申し込むことになります。
喪主、兄弟、子ども、孫など親族は基本的に申し込むことが多いです。
そのほか、会社関係の人や友人一同などまとめて供花を申し込む場合もあります。
祭壇が豪華なものを選べば、それなりに供花も数や大きさをそろえなければなりません。
多くの人が訪れるようなら祭壇も大きくして、供花もそれなりの数を揃えることになります。
供花の取り扱いは葬儀業者がすべてやってくれます。
取引している花屋さんに連絡してもらうことができ、まとめて注文することも可能です。
喪主となった人は誰が贈るのかを取りまとめ、それを一度に葬儀業者に伝えることになります。
供花は打診があった方のみが贈れるものではなく、とくにお世話になった人は贈ってもかまいません。
直接葬儀開場に出向くことができなければ、葬儀開場と時間を調べて直接葬儀業者にお願いすることもできます。
供花を依頼する場合、1基につき10,000円前後のことが多くなっています。
名前が付けられているものは基本的に誰かが贈ってくれたものですから、葬儀が終われば持ち帰ってもかまいません。
葬儀が終わった供花は使い回しができませんから、捨ててしまうことになります。
女性がいる場合は、帰りに持ち帰ってもらうよう持ちかけてみるのもおすすめです。
もちろん喪主が持ち帰っても問題はありません。
親族が亡くなった場合喪主とその近い家族で葬儀のことを話し合います。
その際に葬儀業者からいろいろと説明をされて、供花が必要であれば教えてくれることになります。
では、我が家ではどうだったかというと、供花を誰かに依頼してくださいとは言われませんでした。
葬儀に必要となる花は、枕花・供花・花話・献花といくつかの種類があるのですが、どれかを親族に依頼するようには言われず、すべてが葬儀費用にパックに含まれていたように思います。
もしかしたら供花をお願いするように言われたのかもしれませんが、意味がわからず断ったのしれません。
幸い家族葬でしたので、葬儀業者のパックに含まれている花で貧相になるようなことはありませんでした。
身内だけの葬儀であれば、供花を誰かに依頼するなどこだわることもなく、葬儀業者が提案する花の飾りだけでも十分なことがあります。
供花があると祭壇が豪華になるという意味や、贈ると名前が記載されますから、親族への心遣いで贈る場合もあるようです。
供花というのは誰かが誰かのために贈った、というつながりを持たせるためのものです。
基本的には家族葬のようなときには必要ありません。
・身内だけなら見栄を張る必要はない
・故人が花があって豪華でも喜ぶわけではない
・結局は見栄の張り合いでしかない
このような理由から、供花のオプションは不要だといえます。
もし社会的な立場から多くの方が来てくれる葬儀であれば、自然と故人とお付き合いが深かった人が贈ってくれます。
喪主が買う必要はなく、葬儀業者の言いなりになる必要はありません。
花を豪華にすればそれだけ見事な葬儀にはなりますが、そうやって豪華に見せることで葬儀費用は上限が無くなってしまいます。
実際に葬儀をあげてみるとわかるのですが、費用にはピンからキリまであって、葬儀業者がパックにしてくれたプランでも十分豪華なのです。
人の心理は、「最後だから豪華に」となりがちなため、足もとを見られていることもあります。